■作品名 | 魂のミステリウム |
■英題 | Soul Mysterium |
■作曲年 | 2023年 |
■委嘱 | 福岡第一高等学校吹奏楽部 |
■編成 | 小編成吹奏楽(17~) |
■グレード | グレード 3.5 |
■演奏時間 | 7:30 |
■収録音源 | Youtube |
■出版社 | フォスターミュージック |
■解説 (Commentary) |
この作品は福岡第一高等学校吹奏楽部委嘱作品として作曲、同団体によって初演されました。同吹奏楽部顧問の江島啓員先生より委嘱のお話をいただいた際に、作曲者(江原)のイメージとして「魂」という言葉があるというお話を伺いました。神秘性と力強さのある音楽を思い浮かべ、「魂のミステリウム」と名付けました。曲は3楽章から成り、それぞれに第一楽章「エナジー」、第二楽章「インナー・ハート」、第三楽章「リベレーション」という構成となっています。第一楽章は激しさの中に神秘性のある響きを混在させ、物語の始まりを想起させるような内容です。第二楽章は記憶を巡らせるように、各フレーズが淡い響きの中を揺蕩(たゆた)います。第三楽章はマグマのように噴出したエネルギーと、まさに「魂の輝き」を表現する内容となっています。3つの楽章の流れを通して、ドラマ性とクライマックスのある内容を目指し、最後は1つの大きな力となっていくような音楽です。 【編成について】 この曲では小編成 大編成まで演奏できるようになっており、多くのオプションパートが存在します。各バンドのバランスや事情を考えながら、編成を組んでみてください。いくつかの注意点がありますので、下記に記します。 ・Piano が使えない場合に、鍵盤打楽器で代替できるパート譜を添えてあります。また、ピアノを用いる際に充分な奏者を揃えられない場合は、部分的に演奏する方法も考えられます。例として1楽章、2楽章を持ち替えとして Piano を演奏し、3楽章では自分のパートを演奏するなど、自由に対応していただければと思います。 ・必須扱いとなる Baritone Saxophone がいない場合は、Bass Clarinet を編成に加えることが望ましいです。(当然ながら、両方のパートを編成に加えることも可能) ・Oboe がいる場合は、より色彩的なサウンドを目指せます。 この作品は2023年8月27日、第68回九州吹奏楽コンクール高等学校において、江島啓員指揮、福岡第一高等学校吹奏楽部によって演奏され、金賞を受賞しました。 【演奏曲:課題曲III レトロ(天野正道)、自由曲 魂のミステリウム(江原大介)】 |
■楽器編成(Instrumentation) | ||
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Flute 1 Flute 2 (optional) Oboe 1 (optional) Oboe 2 (optional) Bassoon (optional) Bb Clarinet 1 Bb Clarinet 2 Bass Clarinet (optional) Alto Saxophone Tenor Saxophone Baritone Saxophone (optional) | Trumpet 1 Trumpet 2 Trumpet 3 (optional) Horn 1 Horn 2 Horn 3 (optional) Horn 4 (optional) Trombone 1 Trombone 2 Trombone 3 (optional) Euphonium Tuba String Bass (optional) | Piano (optional) *Semi-required opt. Mallet Percussion Timpani Percussion 1 (4 Tom-toms, Snare Drum, Suspended Cymbal) Percussion 2 (Bass Drum, Wind Chimes, Triangle (Suspended), Bongos, Glockenspiel, Antique Cymbals (or Glock.) Percussion 3 (Chimes (or Vib.), Vibraphone, Glockenspiel, Tam-tam, Crash Cymbals) |